稲城市議会議員 榎本久春 最近の活動
新型コロナウイルス感染症に対するこれまでの稲城市の対応について
 5月31日までに延長された新型コロナウイルス感染症に関する緊急事態宣言も、直近1週間の新規感染者数の減少、感染経路不明者の割合が低くなり、病床をはじめとした医療体制も十分に確保されていることから、政府は総合的に解除可能と判断し、5月25日に新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言を解除することを発表されました。新型コロナウイルス感染症の感染予防として、学校の臨時休校が開始され約3カ月、緊急事態宣言が発令されてから約1か月半となりますが、これまでに新型コロナウイルス感染症により亡くなられた方々、及びご家族や関係する皆様に謹んでお悔やみを申し上げますとともに、罹患された方々や入院をされ今も闘病されている方々に心よりお見舞い申し上げます。

 この間、新型コロナウイルス感染者の治療に当たられた医療従事者の皆様には、感謝を申し上げるとともに最前線で未知のウイルスに立ち向かい、感染のリスクを防ぎながら精神的な大きな負荷が生じる中、大切な命を救うために献身的に努力されてきたことに敬意を表したいと思います。また、福祉施設従事者や福祉に携わる皆様にも、爆発的な感染を防ぎ死亡者数を減少させることに繋げることができた感染症予防対応にも、医療従事同様に未知のウイルスと向きあう姿勢に感謝と敬意を表したいと思います。

 パンデミックを引き起こした今回の新型コロナウイルス感染症は、多大なる犠牲と大きな課題を残して、今なお感染者が発生している状況ですが、市民の皆様には多大なる協力と努力をして頂き、一つの区切りとして感謝を申し上げたいと思います。『ありがとうございました』引き続き、感染症に対する意識と行動変容を継続し、第2派、第3派が発生しても冷静に対応して頂き、新たな生活様式に向かって取り組んで頂ければ幸いです。国難を乗り切るためには皆様の協力も大変重要ですが、国を挙げての対策が急務となってまいります。私も全力で市民とのパイプ役として対応して参りますので、宜しくお願い致します。
緊急事態宣言後の稲城市の新型コロナウイルス感染症に対する対応
緊急事態宣言発令に伴い、新型コロナウイルス感染症対策本部を設置
第1回対策本部会議(4月7日)〜第8回対策本部会議(5月22日)を実施。
行政各部門の主な対応事項
【企画部】
ゴールデンウイーク期間中の新型コロナウイルス感染症に関する相談窓口の実地(市ホームページ掲載、メール配信、広報掲示板にて周知)
相談件数と内容 給付金に関すること31件、緊急貸付に関すること5件、その他10件で、合計46件の相談がありました。
市税等の徴収・換価猶予の特例制度
納付が困難な場合に猶予が認められる場合がある。所管の税務署・都税事務所に問い合わせてください。
融資・貸付等を受ける際に必要となる証明書類の発行手数料の無料化
コロナウイルス感染症の影響による融資・貸付などの際に必要となる証明書発行手数料が無料となります。
特別定額給付金について、オンライン申請方式と郵送方式にて受付
詳細は市広報(6月1日)、市ホームページを参照。郵送方式は、5月28日から申請書を順次郵送し、8名程度の専属職員(特別定額給付金担当)で受付を開始し、申請からおおむね2〜3週間程度で給付予定。特別定額給付金相談窓口 特別定額給付金専用ダイヤル ☎401-6205
配偶者やその他の親族からの暴力を理由に避難している方の特別定額給付金について通知(市ホームページ掲載、メール配信、市庁舎への掲示にて周知)
一定の要件を満たす場合は、所定の手続きをすると特別定額給付金を受給できます。特別定額給付金専用ダイヤル ☎401-6205へご相談ください。
ゴールデンウイーク期間中の新型コロナウイルス感染症に関する相談窓口の実地(市ホームページ掲載、メール配信、広報掲示板にて周知)
【総務部】
市役所・市職員の対応について
①新型コロナウイルス感染症に対する対応の徹底、②職員が感染した場合の対応について通知、③市内で感染症が発生した場合の公表のあり方について通知、④感染拡大防止における休暇の報告について通知、⑤市ホームページ・メール配信・市広報や広報掲示板・防犯パトロール車・防災行政無線による注意喚起の広報活動、⑥庁内窓口に飛沫感染対策用としてビニールカーテンを設置、⑦市職員の勤務体制の変更を実施(2交代制等による勤務体制)、⑧一部公共施設等の休館等について適宜メール配信
【市民部】
全ての市内スポーツ施設の個人使用・団体貸切使用の中止
6月1日より段階的に使用再開、施設使用再開の周知は、ホームページ掲載・公共施設予約システム・メール配信、各施設での張り紙掲示
生活文化施設、地域振興プラザの利用休止
6月1日より段階的に使用再開、施設使用再開の周知は、ホームページ掲載・メール配信、各施設での張り紙掲示
イベントの中止・延期
後期高齢者健康診査・特定健康診査を延期とする
市民くらしの相談、アドボカシー相談、消費生活相談の各窓口の休止
平尾出張所、若葉台出張所の勤務体制による12時から13時まで業務停止
「新型コロナウイルス感染症対策特別融資あっせん制度」について掲載
各項目ともに詳細につて、市ホームページ掲載、メール配信、広報掲示板等にて通知し周知を図りました。
【福祉部】
オーエンス健康プラザ、児童館の休館
6月8日より一定の制限を付した上での開館
学童クラブ・認可保育所等への登園自粛要請についてメール配信、ホームページ掲載
6月1日より学童クラブ通常育成で開所、公立・私立保育園通常保育で開園
学童クラブの運営について、学校臨時休校期間中は1年生〜3年生が14時から4年生〜6年生が8時30分から実施し、春休み期間は通常どおり開所
認可保育所等5月6日までの臨時休園
ふれあいの森の開放中止、児童館の休館
6月8日より一定の制限を付した上で児童館の開館、6月13日よりふれあいの森の一般開放の再開
幼稚園の休業 3月15日以降の休業は各園により異なる
介護事業所、医師会、歯科医師会、私立保育園、保育ママ、児童発達支援事業所、放課後デイサービス事業所へのマスク配布および妊婦へのマスク配布の通知
不要不急の外出自粛についてメール配信、ホームページ掲載
稲城市医師会と稲城市(市立病院、福祉部健康課)で「新型コロナ感染症に対する対策協議会」の設置し、3月31日に第1回の協議会を開催
市内感染者の状況について4月3日よりホームページ掲載
医師会を通じて市内クリニックへ防護服を配布
新住居確保給付金(家賃補助)の申請受付開始と支給対象者拡大
臨時発達相談窓口の開設
福祉くらしの電話相談窓口の実施
難病医療費助成制度の受給者証等の有効期間の延長、子育て世帯への臨時特別給付金、小児慢性特定疾病医療費助成制度の受給者証の有効期限の延長についてメール配信、ホームページ掲載
【都市建設部】
下水道料金の支払い猶予
松葉ふれあい会館、上谷戸緑地体験学習館の休館
北緑地公園多摩梨パークの使用中止、北緑地公園・若葉台公園内でのバーベキューの禁止、北緑地公園・若葉台公園(第一・第二・第三)・上谷戸親水公園の駐車場の閉鎖
6月1日より再開ただしバーベキューの利用は7月1日より可能(予約は6月1日より再開)
公園利用時の注意事項や閉鎖遊具のメール配信
【教育部】
小中学校の臨時休校期間を5月31日まで延長
6月1日から段階的に教育活動を再開、段階的な教育活動のスケジュールは各学校にて通知、学校給食は6月22日より簡易給食の提供開始し7月1日より通常献立の提供開始
小学校の児童預かりの実施、児童預かりについて4月9日に自粛を要請(メール配信・ホームページ掲載)、児童預かりの臨時休止4月20日〜5月31日。
図書館、各公民館、iプラザ、郷土資料室、城山体験学習館の休館
6月1日より一定の制限を付した上で再開
学校校庭、体育館の利用中止
7月1日より団体・個人への利用再開
小中学校入学に向けての就学相談説明会の中止
新型コロナウイルス感染症拡大防止に係る稲城市教育委員会の対応についてホームページ掲載
5月25日ホームページ更新
【消防本部】
緊急事態宣言期間中の防災行政無線による注意喚起の広報
緊急事態宣言解除後中止
大規模災害時における新型コロナウイルス感染症を踏まえた避難について、ホームページ掲載
指定避難所における感染防止対策についてホームページ掲載
【稲城市立病院】
受診する際の注意点についてメール配信、ホームページ掲載
東京都からの要請に基づき「帰国者・接触者外来」を設置
6月1日より救急外来前に陰圧機能を有したプレハブの診察所に帰国者・接触者外来を継続、検診外来棟前の駐車場に設置した陰圧テントを撤去予定
面会禁止制限を実施
検診センターでの健康診断・人間ドックの休止、健康プラザの閉鎖
検診外来棟は陰圧テントの撤去に合わせて再会予定
電話再診による処方箋の発行開始
5月31日現在の状況
在庫状況 マスク8万6千枚、手指消毒剤エタノール1ℓ/175本、次亜塩素酸水14リットル
電話相談対応件数999件(給付金に関すること560件、市内の感染者に関すること94件、市内施設の開館状況83件、相談窓口の案内46件、緊急貸付に関すること37件、活動自粛について33件、マスクの配布31件、防災行政無線に関すること22件、その他93件)
福祉くらしの相談窓口 新規相談件数379件(電話等167件、窓口212件)うちコロナの影響による相談件数330件、うち住居確保給付金の相談件数257件、うち住居確保給付金申請件数63件
生活福祉資金 緊急小口資金特例貸付申込件数293件、総合支援資金特例貸付申込件数66件
帰国者・接触者外来 患者数57名(保健所からの依頼等)
稲城市PCRセンターの開設
かりつけ医の判断により6月1日より検査予約が可能で医師会事務局へ連絡、医師会役員の登録医が輪番で6月4日より検査を実施、実施日は毎週月曜日・木曜日の13時から概ね2時間で実施場所は非公表
私の見解
新型コロナウイルス感染症に関する市の対応については、稲城市消防本部・稲城市立病院との強力な連携により稲城市独自の強みとして、市民が体調を悪くしても新型コロナウイルス感染症の疑いがあっても、万全の体制で救急搬送し市立病院にて対応されてきました。これは、市民の生命と健康を守るために最前線で未知のウイルスに立ち向かい、感染のリスクを防ぎながら精神的な大きな負荷が生じる中で様々な対応に当たって頂いたことは大いに評価できることであります。また、稲城市から感染の拡大に繋がらないよう様々な対応に当たられた消防職員、市立病院従事者、市職員には感謝するとともに市民への安心な暮らしへと繋がったと考えます。今回の新型コロナウイルス感染症は、不明な部分も多くあり現段階ではワクチンや特効薬が開発されていない状況下、緊急事態宣言解除は解除されましたが、感染が続く中においては第2波・第3波の感染拡大が発生する恐れがあります。市民の皆様には「自分を守る・家族を守る・大切な人を守る」ことに重点を置いて頂き、新たな生活様式を築き上げて頂きたいと考えます。
第2回稲城市議会定例会
 第2回稲城市議会定例会が、6月12日から6月30日までの19日間の開催となります。3密を避けるようにソーシャルディスタンスを保ち、時間ごとの換気を行い、効率よく会議が進められるように工夫をして開会致しました。
 今回の定例会では、国や都の経済対策に合わせて、国庫支出金、都支出金を約7億円計上するとともに、稲城市の一般財源である繰越金も約3億3千万円計上され、補正予算10億4千124万3千円と大規模な補正額となっています。歳出では、新型コロナウイルス感染症に関連する事業として、
●保育所及び学童クラブ等の休園に伴う損出補填
●学校等の休業に伴う障害児通所給付費の増額
●ひとり親世帯等臨時特別給付金
●妊婦タクシー代の助成
●病院事業会計負担金及び補助金増額
●稲城なしのすけ商品券の拡充
●頑張れ!稲城の事業者支援金
●避難所における感染症対策の強化
●小・中学校のタブレット端末を使用したGIGAスクール構想
●小・中学校全校へのサーモグラフィの導入
●給食費の返還及び給食食材に係る違約金
●予備費の増額など様々な分野において対策経費が計上されました。
 今回の補正予算の審議では、コロナ禍にある中、市民にとって必要不可欠な事業で予算が適正に計上されているかが要点になります。また、可決された場合には必要とされている市民の方々に、早急に対応していかなければならない事業も多くあります。補正予算では、国や都の動向も考慮しなければなりませんが、議会運営委員会の委員として、議会日程について補正予算が早い段階で審議でき様に調整して参りました。
 市民の皆様の生命と健康を第一に、暮らしに安心が戻るよう努力して参ります。