稲城市議会議員 榎本久春 最近の活動
新型コロナウイルス感染症に対する稲城市の対応について
 4月7日に新型コロナウイルス感染症に関する緊急事態宣言が発令されました。5月6日までの間、不要不急の外出自粛を強く求められ、生活を支えてきた多くの施設に休業・休館の要請が行われます。今までも生活や事業など様々な場面で制約を受けてこられた皆様には、自粛生活の更なる不安が募ることと思います。
 高齢者福祉施設で17年間、ウイルスに対応してきた経験から、爆発的な感染は絶対に防がなければなりません。感染者が多数になれば、免疫力の低下がみられる多くの方が居住する福祉施設では、死亡者が多数に上り、医療機関では病床数の確保が困難となり、医師への感染が拡大し医療崩壊がおき、中国や欧米のように都市封鎖や外出禁止といった措置に陥ることもありうるからです。

 今回の新型コロナウイルス感染症は、不明な部分も多くあり現段階ではワクチンや特効薬が開発されていない状況下ですから、現時点では治療のすべがなく対症療法が中心となります。長期戦になるかもしれませんが、人の命を最優先に感染させない対応を続けながら、人々の生活や経済も守っていかなければなりません。皆様には大変なご不便をおかけしますが、日々感染者数の増加が更新されている現状と新型コロナウイルスの急速な蔓延を防ぐためには、市民一人ひとりの協力と理解が必要です。皆様には、これからの新型コロナウイルス感染症対策の情報を的確に収集して頂き、感染しない・感染させない為の対応に自ら努めて頂くよう強くお願いを申し上げます。
これまでの稲城市の新型コロナウイルス感染症に対する対応
危機管理対策本部を1月31日に設置し、これまで20回の会議を開催。第21回危機管理対策本部会議から、緊急事態宣言発令に伴い、新型コロナウイルス感染症対策本部に体制を変更。
主な決定事項
4月12日から5月6日まで行事の中止・延期、スポーツ、文化施設の閉館
小中学校の卒業式、入学式の対応➡来賓の廃止、保護者の出席制限2人まで
5月6日まで小中学校の休校
マスクの配布➡妊婦に10枚の配布、医師会、歯科医師会、福祉施設へ配布
稲城市立病院の健診外来棟に「帰国者・接触者外来」を4月1日設置
稲城市立病院の5階東病棟をコロナウイルス専門入院病棟に変更
決定事項の情報伝達➡各施設での掲示やメール配信、ホームページなど
稲城市議会の対応
第1回定例会の日程の短縮(一般質問の見送り)
傍聴者への傍聴の自粛要請
4月の各委員会の開催中止・視察の延期、議会研修会の中止
市内の感染者情報
4月10日時点で、4名の感染者が確認されています。
感染者数の情報は、東京都から毎日発表されます。
プライバシー保護のため個別の状況は不明ですが、感染源・感染経路・濃厚接触者の把握については、保健所が調査し、対策を講じています。
稲城市立病院での対策
東京都からの要請に基づき「帰国者・接触者外来」を設置
保健所の新型コロナウイルス受診相談窓口からの指示を受けた紹介患者(稲城市民)を受け入れて診察します。
健康プラザ前駐車場に陰圧テントの設置と検診センター内の専用CT室の使用で、医師の判断によりPCR検査とCT画像診断を実施します。
「帰国者・接触者外来」を継続する間は、検診センターでの健康診断・人間ドックは休止となり、健康プラザは閉鎖となります。
市内の保育・教育の対応
市内認可保育所の登園および市内学童クラブの登所の自粛、小学校の児童預かり及び放課後子ども教室の利用の自粛については、稲城市の判断としてお願いするものです。
緊急事態宣言が発令されたことに伴い、感染拡大を防止するため、保護者の 皆様が休暇・休業ができる場合または在宅勤務等により自宅でも対応が可能な場合、市内認可保育所及び市内学童クラブは4月10から5月6日まで、小学校の児童預かり及び放課後子ども教室は4月13日から4月13日までの間、登園・登所・利用の自粛をお願いします。
私の見解
これまでの福祉施設での経験から、感染症予防マニュアルを基に如何なるウイルス対策や感染予防の対応をとったとしても、ウイルス感染は長く続くケースが殆どです。できる限り感染者数を減らし爆発的な感染を防ぐことが重要で、感染者が重篤な状態にならないよう、早め早めの対応が求められます。たしかに市民の生活や経済活動は、生きていく上で重要な位置づくになると思いますが、今回の新型コロナウイルスはパンデミックを引き起こしたウイルスになり、なんとしても爆発的な感染の拡大を防がなければなりません。様々な場面で自粛要請が出ていますが、緊急事態宣言を重く受け止めて頂き、「自分を守る・家族を守る・大切な人を守る」ことに重点を置いていただきたいと強く願います。
私の感染症対策
私からの感染症対策としては、福祉施設での経験から手洗いの徹底が、市民一人ひとりを守る一番の対応だと思います。福祉施設では、ウイルスを運ばないように一行為一手洗いを実施してきました。習慣化することにより手を洗わないと違和感を覚えるようになり、自ら手を洗うようになります。市民の皆様は、自宅に帰ってからの手洗いだけではなく行動をする範囲の中で、手を洗う機会があれば積極的に手を洗って頂き、ウイルスを感染させない!自宅に持ち帰らないようにして下さい。
※手洗いは、手の裏表、指の間、手首までをしっかりと石鹸で洗い流してください。アルコールが設置してあれば、手洗い後にアルコール消毒も効果があります。こちらの動画も参考にして手洗いを徹底しましょう!(小池都知事がモデルとなって手洗い指導)
三つの密を避けましょう